会話に出る英語
受験英語では、「試験に出る」「頻出」などの言葉を売りにしているテキストが数多くあります。それは、限られた勉強の中で効率的に勉強する為の手段でもあります。
一方、英会話となると、「会話に出る順番」「頻出」という言葉はあまり耳にしません。代わりに、「ネイティブが話す」「洗練された表現」などが売りになっています。
「使用頻度」に従えば効率的にポイントを絞って勉強できるはずが、実際にはあまり使われていません。理由はいくつかあると思います。
(1)会話と言っても様々で、頻度を気にしない人が多い。
(2)とりあえずネイティブをマネする風習。
(3)会話の使用頻度を調べることが難しい。
上の(1)(2)は、英語表現の取捨選択ができない人たちです。これは、リーディングやリスニングには重要ですが、スピーキングには対応できません。スピーキングで使う表現は数を絞らなければ使えません。
上の(3)は、確かにテキストベースの英語に比べて、統計が算出しづらいという点はあります。ただし、Longmanのように、独自に集計したデータを元に「スピーキングでの使用頻度」を調べて辞書にしているところもあります。
日本人としては、それを有効活用しない手はありません。