英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

2013-01-01から1年間の記事一覧

英語のバランス

英語の勉強には際限がありません。幅が広く、奥も深い。時とともに変化する無限の宇宙のようなものです。この英語空間に漂って勉強ばかりしていても、明るい光は見えてきません。英語のブラックホールから抜け出すためには、妥協することも必要です。「これ…

4技能のアンバランスさ

日本人は、英語の読み書きは上手だが、聞いて話すことは苦手であるとされています。この話にも諸説ありますが、概ね正しいと言えます。それでは、なぜ読み書きはできて、聞いて話すことができないのか。 ・英語教育の影響 ・受験勉強の弊害 ・聞く話す必要性…

英語とジェスチャー

英語を話す時、声が大きくなったり、ジェスチャーが大げさになることがあります。日本語文化ではあまり見られませんが、英語文化では自然なことです。わざわざ英語文化を身につけろというわけではありませんが、なかなか役に立つことも事実です。まず、声の…

日本人は英語ができない?

「日本人は英語ができない」これは日本人の永遠のテーマです。しかし、「できない」と言われているのは、どんな英語でしょうか?英語には、読む、書く、聞く、話すの4技能があります。そして、英語力をレベル分けするだけでも、5段階くらいあります。 (1…

英語だけの思考

英語を話すとき、普通の日本人であれば日本語で考えていると思います。その認識が無い場合でも、日本語として音声化されていないだけです。英語を話す瞬間の頭の中は、日本語で分類されたネタが浮かんでいるはずです。普通の日本人が、英語だけで考えようと…

スピーキングとチャット

英語のスピーキングと、英語のチャットは非常に似ていますです。 チャットは、指を使い考えている英語をタイピングします。 スピーキングは、口を使い考えている英語を話します。両方ともほとんどリアルタイムで行われますが、チャットは少しだけ考える時間…

英語とスポーツテスト

小学校から高校まで毎年1度、スポーツテストというイベントがありました。50メートル走、垂直飛びやソフトボール投げなどの種目を1日がかりで計測し、生徒たちは数値を競い合いました。特に野球部やサッカー部に運動神経の良い生徒が多く、どの種目もほ…

英語のリスニングの兵法

日本人にとって、リスニング力の前提はリーディング力です。読んで理解できる英語が、聞いて理解できるようになる、という順番です。私たちは英語のネイティブではありません。読んで理解できない英語は、聞いても理解はできません。(1)リスニング力は、…

英語の習慣の束

英会話のアドバイスで、「英語なんて慣れだ」という言葉があります。確かに、話すことに慣れてしまえば話せることに違いはありませんが、少し大ざっぱ過ぎるアドバイスだと思います。慣れとは、つまり習慣のことです。私たちは、習慣となっている英語だけを…

英語の効果的な音読方法

英語学習での「音読」は、國弘正雄先生始め、多くの人が勧めています。また学習者の多くも、「音読」を通して効率的に英語力を向上させています。國弘正雄先生は、「只管朗読」という「ただひたすら音読を繰り返す」方法の重要性を説いておられます。スピー…

英語のリーデングの兵法

英語のリーディングは、英単語を日本語に置き換える作業ではありません。単語を一つ一つ日本語にしても、意味がわからないことがよくあります。リーディング力は、語彙力ではありません。書き手が伝えたいことを、理解することがリーディング力です。それも…

英語学習の優先順位づけ

日本人が英語を習得するには、多大な時間とエネルギーが必要ですです。限られた時間とエネルギーを上手に使うには「優先順位付け」が鍵を握ります。日本人の英語学習の問題は、「優先順位」の考えが希薄なことにあります。それが下のような問題を引き起こし…

自動翻訳機の難しさ

完璧な「自動通訳機」が開発されると、言語の勉強は必要無くなりそうです。テクノロジーの進化は極めて速いので期待が高まります。しかし、語学教師の立場から非常に難しいと言わざるを得ません。書かれた文章ですら、完璧な翻訳は無理だと思います。文章化…

日本語もカミカミで話している

「英語をペラペラ話したい」という人は、ドラマの役者のような話し方を憧れていると思います。現実には、あのようにペラペラと英語を話している人はあまりいません。ネイティブでも、つまったり、言い直したりしながら話す人は少なくありません。日本語でも…

英語とパズルの組み立て方

何千ピースというジグソーパズルを買って、完成できずに諦めたことのある人は、決して少なくないと思います。日本人の英語のスピーキング力も、これと同じ状態です。英語を聞くことが、ジグソーパズルをバラバラに分解するようなものに対し、英語を話すこと…

英語の4技能に必要なこと

英語には、読む、書く、聞く、話すの4つの技能があります。これを上手に区別して学習することが、英語習得のコツです。しかし、ほとんどの場合、4技能がごちゃまぜに議論されています。よく見る誤解は、下のようなものです。 ×読めるようになれば、書ける…

まず日本語で言えますか?

「英語を一生懸命勉強したのに、とっさの英語が話せなかった」という場面は、誰にでもあると思います。その悔しさを糧に、ますます勉強する人もいますが、がっかりして、勉強のやる気を失くしてしまう人もいます。しかし、それは本当に英語力が問題だったか…

この日本語を英語で言えますか?

本屋で見かける英会話本のタイトルの一種に、「この日本語を、英語で言えますか?」というものがよくあります。中には良い本もあるかもしれませんが、ほとんどは身に付きません。「かゆいところに手が届く」ように、日本語的な日本語が元になります。その日…

英語の60点の話し方

日本人の英語のスピーキング力は、まず60点を目標にすべきです。その60点というのは、下のような話し方です。 (1)語彙・・・TOEICの600点レベルの語彙を使う (2)文法・・・TOEICの600点レベルの文法で話す (3)発音・・・ネイティブ風では…

本気で60点を目指す英語力

日本人は細かいことにこだわる傾向があります。美徳であることは間違いないのですが、言語習得については悪影響もあります。「100点を狙わなければ60点も取れないのじゃないか」という声もありますが、出題範囲が定められていて、難易度が適当なテスト…

合格点60点を目指す英語力

日本人がなぜ英語ができないのか。それは、全てにおいて100点を狙っているからです。たいていの大学入試の2次試験は、6割取れば合格できます。ビジネス英語や日常会話であろうと基本は同じです。60点の英語で十分です。しかし、現実の日本人の英語力…

英語がペラペラになるためのトレーニング

英会話を勉強している多くの人は、「英語がペラペラ話せたらいいな」という願望を持っています。残念なのは、肝心なペラペラの定義があやふやで、ペラペラになるための方法もはっきり知らない人がとても多いことです。私が定義するペラペラの条件は3つだけ…

アウトプットの難しさ

英語は聞くよりも話すほうが、そして読むよりも書くほうが難しいです。これはインプットとアウトプットの差です。インプットは、組み立てられた情報を認識するだけなのに対し、アウトプットは、情報を組み合わせて形にする必要があります。パズルを分解する…

日本語を話すときは日本語で考えろ?

「英語を話すときは、英語で考えなさい」このように指導する先生がいます。ネイティブや帰国子女にはできますが、普通の日本人には無理です。超上級者ならまだしも、初中級者にこの指導は適していません。例えば、日本語を勉強中の外国人に、あなたはこう言…

ネイティブの先生の頼りなさ

日本の英会話学校では、間違いなくネイティブの先生が人気です。人気の理由は3つあると思います。 ・英語で教えられる ・本物の英語を知っている ・発音が正しいしかし、この認識は正しくありません。日本に来ているネイティブの多くは、かなり低レベルです…

留学生が減少している理由

日本人の留学生が減少していることが問題になっています。<文部科学省>「日本人の海外留学者数」及び「外国人留学生在籍状況調査」についてhttp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/02/1330698.htm(下のPDFファイルに詳細グラフがあります)少し古い20…

それで外国人は日本語を話せるのか?

日本人が英語を話すことは、なんといっても難しいです。無理ではありませんが、多くの人が挫折しているのも事実です。厳しい実態があるために、「甘いささやき」も少なくありません。「これだけでペラペラになれる」というような勉強法です。そんな誘惑に釣…

留学しない本当の理由

政府が海外留学を希望する学生に対して、支援金を増やすようです。「海外留学促進へ官民で基金…奨学金対象者3倍に」 読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130828-OYT1T00598.htm?from=navr留学生の数を増やすことには賛成ですが、政策の効果…

英会話の得意分野をつくる作戦

英語を途中で諦める人の多くは、「勉強を続けても話せるようにならない」という薄らとした絶望感のようなものがあるように見えます。それを避けるためにも、まず話せるようになってみることです。一つの「得意分野」だけでも、ペラペラと話せるというのは、…

英単語を使用頻度で覚えるメリット

英単語や表現を覚える時に、使用頻度は極めて重要です。TOEICの勉強をするときは、TOEICでよく出題される単語を覚えた方が高得点が期待できます。受験勉強では、試験に出る順番で単語を覚える方が効率的です。実際に、そういう単語集は多くあります。試験に…