英語についての考察
英語の習得ルートには①ネイティブルートと②非ネイティブルートがあります。それぞれのルートには特徴があるため、自分にあったルートを選択してそのルートを進むためのアドバイスを聞き入れるよう注意を払う必要があります。 まず2つのルートの特徴を整理す…
多くの日本企業において海外コミュニケーションはほとんど英語で行われます。しかしそのコミュニケーションの中身は日本語でのコミュニケーションに比べて非常に低いと言わざるを得ません。この事態を改善するためには会社としての「英語コミュニケーション…
グローバルな会社であれば英語の達者な人も多くいるはずなのですが、そういう会社であっても英語に対する苦手意識を持った人たちはなかなか減りません。 そもそもグローバルな会社で働いていると日々英語にさらされます。メール、電話、会議、情報収集などさ…
英語のスピーキングにおいて「英語を話すときは英語で考えるべき」という意見はよく聞きます。実際に説得力があるように聞こえるので信じてしまう人も少なくありません。この意見に説得力があるように聞こえる理由は下のようなものです。 ・日本語で考えると…
日本にいるときは英語が全然話せなかったのに海外留学や会議あ駐在をしたらすぐに話せるようになったという人は結構います。そしてそのような人たちには共通点があります。日本にいるときにみっちり勉強した経験があり基本の語彙や文法がしっかり身について…
読解問題が得意な人は英語はパズルのように考えてしまいがちですが、その考え方ゆえにスピーキングでつまずく人は少なくありません。 リーディングのときは文法に基づいて英文を分解するだけで理解できるのですが、スピーキングのときは文法に基づいて英文を…
英語を話せるようになるための非常に大事なポイントの一つは「話したい」事を話すことです。逆に話したいことなないのに無理やり話そうとするのはエネルギーの無駄使いになります。 そもそも英語でも日本語でも「話す」というプロセスには結構なエネルギーが…
英語において語彙力が最重要であるという人は結構います。それはあるレベルまでは正しいですが、あるレベル以降は正しくありません。このことを理解せずに語彙の習得に注力してしまうと英語学習に「嵌まる」可能性があります。 そもそも語彙というのは麻薬の…
TOEICで900点くらい取れる人であってもネイティブからするとせいぜい小学生のレベルです。そのためスピーキングでも小学生レベルの言語力で表現できるように工夫しなければ英語を話すことはできません。たとえば長く難しいことをそのまま言おうとするのでは…
英語教育ビジネスではレベル1の人に対してレベル99のアドバイスをするようなものがたくさんあるので注意が必要です。 そもそも日本で英語を学びたいと思う人の大半はレベル1~レベル10くらいです。中学校の英語の知識をほとんど忘れてしまったか、ある…
「ネイティブだけしか使わない表現」に手を出さなければ英語の勉強範囲をぎゅっと絞ることができます。ここに手を出してしまうと表現は無限にあるため成果はいつまでも上がりません。 そもそもネイティブ以外の人はそれほど難しい表現は知りませんし使えませ…
「英語の発音を認識できること」と「速い英語を理解できること」はまったく別次元の問題です。「発音の認識」には質重視のトレーニングが必要で、「理解のスピード」には量重視のトレーニングが必要です。この2つをごちゃ混ぜにしているといつまでもリスニ…
学校の家庭科の授業だけで料理ができるようになる人はいないと思います。同じように学校の英語の授業だけで英語が話せるようにはなりません。今のところ学校の授業は英語を「勉強」するところであって英語を「練習」するところではないからです。 それなら「…
英語のスピーキングテストの採点項目が「英語を話せるために必要な項目」であれば学習者にとっても役に立ちますが、実際は「英語がすでに話せる人のレベルを判別するための項目」になっています。これではテストを目標にしても英語が話せるようになりません…
英語を話せるようになりたければ和英辞典で英語の表現を調べてはいけません。和英辞典で調べないとわからないレベルの表現は、話せるようになるまでにかなりの時間が必要になるからです。 そもそも和英辞典を調べるときは2パターンあります。「知っている英…
学校の先生は「英語力は語彙力」であると言い、生徒たちに単語を覚えさせようとします。実際に学校のテストや受験においてはこの公式がだいたい成り立ちます。それはテストや試験がリーディング中心だからです。しかしこれがスピーキングとなると「英語力は…
グローバル企業は英語を実質的な公用語として使っています。しかし公用語となっているにもかかわらず特に使い方のルールがあるわけではありません。ルールがないため使われる英語はバラバラな状態です。英語のネイティブの間だけでも使う英語がバラバラなと…
英語を話すときに「英語で考える」か「日本語で考える」かというのは専門家でも意見が分かれます。それは「考える」に複数の意味があるからです。「考える」には大きく3つの意味があります。 ①熟考すること ②言いたいことをまとめること ③英文を組み立てる…
手加減なしで英語をまくし立ててくるネイティブには「あんたが英語しか話せないからしょうがないのでこっちも英語を話してやってるんだぞ」という態度で臨むといいです。 手加減なしのネイティブには3つのタイプがいます。 1つめは、会話で優位に立つために…
英語のリーディングとスピーキングは目的も学習方法も必要性も全然異なりますので、科目としても分けた方がいいと思います。たとえば数学と物理は似ている部分はありますが別科目になっています。同様に英語リーディングと英語スピーキングも似ている部分は…
英語と日本語の間にはとても分厚い「言語の壁」があります。しかし、この壁の厚さは均一ではなく、場所によっては壁が薄くなっている部分もあります。そこを上手に狙うことができれば壁を突き破ることも可能になります。 壁の薄い部分というの2つあります。…
英語学習には「先生」と呼ばれる人は山ほどいますが、「先輩」と呼ばれる人はほとんどいません。これが日本で英語のスピーキング学習をするときの難しさにつながっていると思います。 フィリピンやインドは英語がネイティブの国ではありませんが、英語を使え…
英語学習を難しくしているのは情報が多くしかも玉石混淆なことです。 英語学習者にとって自分に必要な情報を見つけることが非常に難しくなっています。 英語に関する情報(含む教材・アドバイス)の中でもレベルについてはぐちゃぐちゃになっている印象です…
英語の教育業界には3種類の人種がいます。 ①ネイティブ・・・英語が元からできる人 ②英語の先生・・・英語ができるようになった人 ③生徒の親 ・・・英語ができない人 ここ数年話題になっている小学校英語や大学入試の英語などの英語教育の重要な方針には「英語の先生…
英会話の初心者に、繰り返してきた言葉があります。「おばあちゃんに、わかる英語で話しなさい」これは、英語を勉強している老人のことではありません。「普通の老人と日本語で会話をする時のように、英語を話すべき」という意味です。私たちが老人と話すと…
英語を「話せる人」になりたい、という声は非常によく聞きます。「話せない人」にとっては、切実な願いだということも理解できます。「話せない人」には、英語を使ってコミュニケーションを取っている人は、全て「話せる人」に見えるはずです。一方で「話せ…
日本人が英語を習得するには、多大な時間とエネルギーが必要ですです。限られた時間とエネルギーを上手に使うには「優先順位付け」が鍵を握ります。日本人の英語学習の問題は、「優先順位」の考えが希薄なことにあります。それが下のような問題を引き起こし…
英語には、読む、書く、聞く、話すの4つの技能があります。これを上手に区別して学習することが、英語習得のコツです。しかし、ほとんどの場合、4技能がごちゃまぜに議論されています。よく見る誤解は、下のようなものです。 ×読めるようになれば、書ける…
日本人が英語を話すことは、なんといっても難しいです。無理ではありませんが、多くの人が挫折しているのも事実です。厳しい実態があるために、「甘いささやき」も少なくありません。「これだけでペラペラになれる」というような勉強法です。そんな誘惑に釣…
英語を途中で諦める人の多くは、「勉強を続けても話せるようにならない」という薄らとした絶望感のようなものがあるように見えます。それを避けるためにも、まず話せるようになってみることです。一つの「得意分野」だけでも、ペラペラと話せるというのは、…