英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

留学しない本当の理由

政府が海外留学を希望する学生に対して、支援金を増やすようです。

「海外留学促進へ官民で基金奨学金対象者3倍に」 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130828-OYT1T00598.htm?from=navr

留学生の数を増やすことには賛成ですが、政策の効果には疑問です。留学生の減少は、費用面よりも、気持ちの面が大きな問題だと思います。

「お金が無いから海外に行かない」のではなく、
「勇気が無いから海外に行けない」ということです。


海外経験の無い若者が留学に踏み切るには、かなり勇気が必要です。自分ひとりで作りだすことは、なかなかできません。だから、自分の周りからから少しずつ勇気をもらう必要があります。家族、友人、先輩、先生の中に、留学経験者がいると心強いです。探せば見つかるはずです。

ポイントは、その留学経験者が、熱く、楽しく経験を語れるかという点です。良い留学、良い経験をしてきた人は、それができます。この人たちは、黙っていても留学を他の人たちに薦めたくなります。そのような熱い体験談により、希望者は留学に対しての勇気と良いイメージを持つことが簡単にできます。

もう一つ大事なことは、留学に対するネガティブ情報を排除することです。せっかくの勇気も、弱められてしまうことがあります。それは得てして「家族の心配」という形で現れますが、留学にはマイナスの影響しかありません。
若者が留学する場合に、親に無断ということはほとんどありません。また、親から金銭的な支援を受けている場合も多くあります。まずは、親を勇気づける必要があります。留学希望者の親のためのガイドブックみたいなものがあれば役に立つと思います。子ども以上に、親は海外の知識が無い場合がほとんどです。親にも多少は勉強してもらう必要があります。

 ・時代はこれまでよりも、さらに早く動いていること
 ・子どもは、親とは全く別の時代を生きてゆくこと
 ・親が知っている海外情報は、たいてい古過ぎること
 ・日本が全て安全で、海外が全て危険ではないこと
 ・日本に固執するキャリアが危ないこと


だから親は、子どもから留学したいと聞いたら、こう言うだけで十分です。

 「気をつけて行ってきなさい」と。