英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

電子辞書の功罪

英語を本格的に勉強する人で、電子辞書を持っていない人は少ないと思います。手軽で、スピーディーに引けて、色々な機能が付いていて非常に便利です。

昔、先生に、「英単語は辞書を何べんも引いて覚えるものだ」と言われました。辞書の手触りなどの物理的な感触と一緒に頭に入れろという事だったと思います。

実際にその物理的効果は少しあったはずですが、極めて限定的だったと思います。物理的に覚えるのであれば、もっと書き込みやマーキング、ページの折り込みなどいろいろな「物理的な加工」を推奨してもらえれば良かったのにと思います。

一方、電子辞書では物理的な作業はほとんどありません。その分だけ記憶の定着が悪くなると言えます。しかし、電子辞書にはそれを補って余りある機能があります。その一つが「ジャンプ機能」です。一つの単語を調べている時に、類義語や反意語などにボタンひとつでジャンプする事ができます。さらにその用例も一瞬で探すことができます。

最初はある一つの単語の意味を調べたかっただけなのに、いつの間にかどんどんとジャンプして全然違う単語を調べていたという経験がある人もいると思います。これこそが「単語と遊ぶ」ことであり、「単語を芋づる式に覚える」ことです。このように調べた単語は、単語帳で必死に記憶するよりも、よく覚えているものです。