英語の勉強方法
語学学校で英会話を教えているとよく聞かれる質問があります。
「どのように英語を勉強したらよいですか?」
英語を何年も勉強してきた学生からもしばしばされる質問です。
普通の日本の学生にとっては英語は一教科です。
教科としての評価は、ペーパーテスト(試験)で行われます。
それ故に、大学受験やTOEICは比較的はスムーズに目標レベル
まで達成する人も少なくはありません。
しかし、英語を一教科としてではなく、実践で使える技術として
習得する為には大きな問題があります。
テストでは正解を回答できるのに、実際のコミュニケーションで
英語を使えない人がほとんどです。
この理由は明らかです。英語(特に英会話)は教科ではありません。
体育をペーパーテストだけで評価しても全く意味が無いように、
英語もペーパーテストだけでは評価しきれません。
体育の教科書をどれだけ読んでも、体育が上手にはなりません。
英語の教科書も読むだけでは、なかなか上手にはなりません。
何が足りないか。それはトレーニングです。
下に主な英語力トレーニング方法とその効果を一覧にまとめました。
<項目説明>
・時間(手間)・・・効果のあるトレーニングに必要な時間や手間です。
・難易度(慣れ)・・・トレーニングの難易度と慣れです。
・お勧め(効率)・・・時間、難易度、効果の総合点です。
<対象の能力>
L:Listening
S:Speaking
R:Reading
W:Writing
V:Vocaburary
G:Grammar
P:Pronunciation
<効果の評価マーク>
◎・・・効果十分
○・・・効果あり
△ ・・・効果若干
・ ・・・効果微妙
●・・・効果あり(難易度に注意)
▲・・・効果若干(難易度に注意)
<お勧めトレーニング>(三ツ星)
・シャドーイング・・・リスニングとスピーキングを手軽に強化可能。
・瞬間英作文・・・会話の基礎、反射能力を鍛えるのに最適。
・音読・・・英語学習の基本。他のトレーニングと組合せが多数可能。
・書き写し・コピー・・・地道であるがゆえ、安定した基礎力。
・単語帳・・・効率良くボキャブラリーを増やすことが可能。
・文法テキスト・・・基本に忠実で、例文も豊富。
<各トレーニングの注意点>
・自分の鍛えたい能力をまずはっきりさせることが大事です。
その上で、その能力に最も良く効くトレーニングを選択、組合せます。
・英検やTOEICなどの資格試験はバランス良く勉強するための明確な
目標と なりえますが、「会話力」は自分で補わなければいけません。
・どのトレーニングも継続しなければ効果は発揮されません。
・各トレーングで扱う教材の難易度には細心の注意が必要です。
特に初級者は「少し簡単だと思うレベル」の教材を使う方が良いです。
最後にひと言アドバイスするならばやはり、
「楽しく飽きずに続けられるトレーニングこそが最も効果的」です。
自分に適したトレーニング方法を見つけることが最重要かもしれません。