英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

英単語を使用頻度で覚えるメリット

英単語や表現を覚える時に、使用頻度は極めて重要です。

TOEICの勉強をするときは、TOEICでよく出題される単語を覚えた方が高得点が期待できます。受験勉強では、試験に出る順番で単語を覚える方が効率的です。実際に、そういう単語集は多くあります。試験に出ない単語をわざわざ勉強する人はいません。

会話でも全く同じです。会話でよく出てくる単語を覚えた方が、役に立ちます。この点を日本人あまり重要視していないのでですが、頻度に重点をおいて勉強することのメリットは少なくありません。


(1)使用頻度の高い単語は通じやすい
実際によく使われている単語であれば、通じないやすくなります。一部の日本人には、論文でしか使わないような単語を、会話の中で使ってしまうクセが見られます。これではコミュニケーション上、問題です。ただでさえ、発音や文法に怪しいところのある日本人が、難しい単語を使う必要など全くありません。相手が非ネイティブの場合などは、使用頻度の低い単語は、通じないリスクが高くなります。
 「よく耳にする単語以外は口にしない」
これくらいの意識で十分です。こうすることで、通じる可能性はかなり高くなります。通じているという安心感は、何よりも会話の自信につながるという嬉しさもあります。


(2)使用頻度の高い単語は覚えやすい
使用頻度の高い単語というのは、中学、高校までに習った単語がほとんどです。それ以外でも、実際に出くわす回数が多い単語になります。すでにどこかで出会ったことのある、すなわち「馴染みがある単語」と言えます。まだ意味をしっかり理解していなかったり、会話での使い方を知らなかったりするときでも、「馴染みのある単語」であれば、習得はそれほど難しくありません。
 「よく耳にする単語を使えるようにする」
この意識が大事です。実際に使う人や、例文にも触れる機会が多いので、手本としてマネをしやすいという嬉しさもあります。

 
(3)使用頻度の高い単語は汎用性が高い
使用頻度が高い単語は、ほとんど基本単語です。基本単語には強みがあります。
 ・一般的な意味をほとんどカバーできる
 ・複数の意味を表せる
 ・いろいろな使い方ができる
つまり、使用頻度の高い単語だけで、ほとんどの会話は成り立ちます。実際に、ネイティブの会話の90%は、使用頻度の上位3000語で成り立っています。非ネイティブがアウトプットする単語は、さらに少なくても大丈夫です。上位の2000語くらいで十分だと言う先生もいます。
 「よく使う単語だけで言えるようにする」
まず使用頻度の高い単語を、正しく通じるように使うことが効率的な話し方です。それができれば、頻度の低い難しい単語を覚える必要がなくなるという嬉しさもあります。
(当然、リスニングにはスピーキングよりも多い語彙が必要ですが)



肝心の使用頻度は何を参考にすればよいのか。これは大きな問題です。
使用頻度は、書き言葉と話し言葉、国、分野そして時代によって異なります。
それでは勉強できないという人には、こういうアドバイスをしています。
 (1)まずは中学レベルの単語をマスターする
 (2)初級レベルの単語帳をやりこむ
 (3)自分が必要とする分野の単語をコツコツ覚える


ちなみに、使用頻度を出しているウェブサイトはいくつもあります。
Longman
http://www.frathwiki.com/Longman_Defining_Vocabulary/by_frequency_(1)
ALC
http://www.alc.co.jp/eng/vocab/svl/list.html

どれも、コーパスを使い順位づけをしていますが、それぞれに特徴があります。
こういうものに、最近流行りの「ビッグデータ」というのを分析して、それぞれの
学習者向けにカスタマイズされた単語帳ができればと思っています。