英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

11.日本人が使うべき英語

日本人が使うべきは、基本的な英語だけで十分です



全てで数十万~百万語あると言われる英語の語彙の中から、我々日本人が使える英語はほんの一握りです。そのほんの一握りの英語を上手に選択できるかどうかが、英語を使えるかどうかの極めて重要なポイントになります。日本人が使うべき英語は、ずばり「基本的な英語」です。

【図表8】日本人が使うべき英語



EGWAY Matrix

「基本」は、中学英語のように基本に忠実な英語です。使用頻度が高いため、相手にも通じやすく、また日本人にとっても使いやすい英語です。基本ゆえに応用が効きやすく汎用性が高いというメリットもあります。比較的数が少ないので覚えやすい英語でもあります。

「例外」は、基本からは外れますが、ネイティブがよく使う熟語やスラングがあります。使うためにはネイティブの感覚が必要なため、日本人には難しい英語です。

「日本語的」は、ネイティブはあまり使わないですが、日本語との相性がよく、日本人が使いがちな表現です。

「使用禁止」は、ネイティブが使わないうえに、日本人に使いづらい英語です。

このように、ネイティブがよく使う英語と日本人が使いやすい英語は異なります。使用頻度と使用難易度が比例しない英語、すなわち「例外」表現には特に注意です。この中で普通の日本人が使うべき英語は絶対的に「基本」の英語です。「基本」の英語が使えないのに、他の領域に手を出す必要は全くありません。実際には、上級者ですら「基本」を少し拡大した部分(赤い楕円)くらいの英語を話しています。

野球のキャッチボールに「速球」や「変化球」は必要ありません。ゆっくりでも真ん中に投げることが大切です。英語のキャッチボールも同じです。英会話に「スピード」や「ヒネリ」は必要ありません。