16.「言語の壁」の秘密Ⅲ
★英語の話すとき (書くとき)の「言語の壁」完全攻略法
・日本語で伝えたいことをシンプルにします。(①)
・英語にしやすい日本語に言い換えます。(②・③)
・ゆっくりと話します。(④)
・使える英語表現を覚え、自信を持って使います。(⑤・⑥)
・伝えたいことや英語表現をクリアにイメージします。(⑦)
・長文や複雑な日本語は、そのまま英語にせずに分割します。(×)
・十分にトレーニングします。(①~⑦)
(1)壁の手前<日本語側>:シンプル化と日本語への言い換えをします
①伝えたいことをシンプルにします。
・思いついたことではなく、伝えたいことは何かを考える。
・伝えたいことの本質(つまり)を考える。
・不要な情報、枝葉末節は省く。
・伝えたいことが長すぎる場合は、文を分割する。
②日本語を言い換えます。
・シンプルな日本語に当てはまる英語表現を知らない場合は、まず日本語を言い換える。
・英語で言い換え表現を探すよりも、日本語を言い換えることの方が、圧倒的に速くて簡単。
・「例えば・・・」「・・・と同じ」のような頭の使い方で言い換えを見つける。
・言い換え表現は、言いたい状況をイメージすることで見つかる。
・日本語の言い換え表現を、瞬間的にいくつも思いつくように訓練する。
③英語化可能な表現を選択します。
・シンプルにした日本語表現の中から、英語化できそうなものを選ぶ。
・言いたい日本語では無くて、通じる英語に置き換えられる日本語を選ぶ。
・英語表現を知らないのに、見切り発車で話し始めない。
(2)壁を超える時<言語変換時>:ゆっくりと慎重に変換します
④ゆっくりと英語に変換します。
・慌てずにゆっくり話す。話し始める前に一呼吸おいても良い。
・ネイティブの話すスピードに合わせる必要は全く無い。自分の自信が持てるスピードで話す。
・完結した文として言いきる。多少間違えても相手が理解してくれる。
・詰まった場合は、別の表現で言いなおす。(③に戻る) ※英語ネイティブも言い直しをする。
・ゆっくりだがリズムに乗って、単語の間で音が途切れないように続ける。
・文の続きを付け足しながら話す。一気に言う必要はない。話しながら頭の中で「次」を考える。
・繋ぎ言葉で音の空白を消すと同時に、時間を稼ぐ。(副詞や常套句)
(3)壁の向こう<英語側>:蓄積した表現を、ゆっくりと話します
⑤使える表現を蓄積します。
・使いたい表現を、アウトプット用のノートに書きためて、意識的に使える表現に格上げする。
・使える表現の条件:使用頻度が多い、馴染みがある、理解できる、汎用性が高い、口語、基本に忠実、シンプル、自分に関係している、イメージができる、発音できる、紛らわしくない、付け足しやすい。
・英語表現は無数にあるが、口にする表現は1%未満。自分で使いたい表現だけを取捨選択して良い。
・覚えづらい表現は無視。(日本語に全くない使い方、概念、イディオム、スラング、例外的表現,etc)
・一つで複数の日本語に対応できるような、いろいろな場面で使える表現がベスト。
・英語表現はマネる。自分で適当に創作しない。特に話しながらの瞬間的な創作は無理。
・表現は暗記して覚えておかないと意味が無い。五感を使う(特に音読と書く)ことが効果抜群。
・表現はかたまり、または例文で覚える。コロケーションや使う状況を知らなければ使えない。
⑥自信のある表現を選択し話します。(話し方)
・自分の英語の引き出しの中から、自信のある表現だけを話す。
・無理やりに新しい表現を作りださない。90%以上の確率で間違える。
・表現が足りない場合は、表現を組合せる。コロケーションには注意する。
・単発の文で終わらず、複数の文をぶつけることで通じる可能性が高まる。(連続で3文)
・自分の表現できそうな会話の範囲に限定する。(強みをもつ)
・困ったときは、自分が得意とする表現を使う。
(4)イメージ:イメージは話すための近道です。
⑦イメージと想像力を活用します。
<日本語側でのイメージ>
・伝えたいことをクリアにイメージすることで、日本語をシンプルにできる。
・伝えたい状況をクリアにイメージすることで、日本語の言い換え表現を見つけられる。
<英語側でのイメージ>
・イメージ(図・絵・動画etc)を使うと英語表現を覚えやすい。目を閉じるとイメージできることもある。
・英語表現は使う状況をクリアにイメージして覚えるほど、使いやすい。
<日本語・英語のイメージ共有>
・イメージは言葉を介さないため、日本語と英語でイメージを共有できる。
・リアリティがあるイメージができれば、日本語を介さずに英語にできる。
・英単語は意味だけでなく、イメージを覚えることで自然な使い方ができる。
<イメージは万能ではない>
・イメージできるものは、目に見えるものだけ。