英語で考えることの罠
「英語を話す時には英語で考えるべき」という意見を多くの英語の達人たち言っています。そして少し話せるようになる人たちもまた、この「英語で考える」ことを徐々に身につけていきます。
究極的には、全て日本語を介さずに英語のみで考えること。
これが彼らの目標とするところだと思います。しかし、これは普通(98%くらい)の人たちには全くお勧めできません。
英語だけで考える事ができる内容というのは非常に限られているいます。考えることに必要な知識を英語で十分持っている必要があります。そしてこの量は極めて膨大です。もし不十分な知識で考えようとした場合は、上っ面だけしか話せなくなります。
◆英語で考えて英語で話すことができるのは、以下の4通りしかありません。
・単純な日常会話
・過去に何度も話した事
・精通している分野
・英語が日本語と同レベルに操れる場合
普通の人たちは、繰り返し話した事も無く、精通もしていない分野について話をする機会が多いと思います。この時に、英語だけで考えるなどと言っていてはいつまでも話せるようにはなりません。全く中身の無い英文化、ぐちゃぐちゃの英文になります。
「英語が日本語と同レベルに操れる達人」や、「単純な日常会話」と「過去に何度も話した事」を少し話せるだけの人のアドバイスを聞いてはいけません。
言いたいことは日本語で考えてから英語で話すことが一番です。