英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

英語とパズルの組み立て方

何千ピースというジグソーパズルを買って、完成できずに諦めたことのある人は、
決して少なくないと思います。

日本人の英語のスピーキング力も、これと同じ状態です。

英語を聞くことが、ジグソーパズルをバラバラに分解するようなものに対し、
英語を話すことは、ジグソーパズルを組み立てるようなものです。


どちらが難しいかは言うまでもありません。
パズルを分解しているだけで、パズルを組み立てられないのと同じように、
英語は聞いているだけで、話せるようになることはありません。


ジグソーパズルは、全てのピースを使って、正解のデザインを組み立てますが、
英語は、自分が好きな語彙を選んで、正解に近いデザインを作れればOKです。
つまり、「正解に近いデザイン」を「無数のピース」から作りあげる作業です。
LEGOに近いといえます)

ただし、無数のピース言っても、2万語の語彙を覚える必要ことはありません。
語彙(ピース)が多いと、パズルと同じで難易度が上がります。
会話の場合は、よく使う語彙を2000~3000語だけで十分です。
それだけに、自分が使う語彙(ピース)の選び方には注意が必要です。

 ・よく理解している単語 (使い道のわからないピースは不要)
 ・使用範囲が広い単語 (特定の場面でしか使えないピースは不要)
 ・組合せやすい単語 (基本に忠実)
 ・組合せてある単語 (複数のピースのかたまり)


また、パズルと同じで、英語を組合せる時にも注意が必要です。
ジグソーパズルでは、見本通りに組み立てないと、正しい絵になりません。
英語も、例文を参考にしないと、間違いだらけになります。
自分勝手に英語を作らずに、見本をマネして文を作ります。
少なくとも、見たことや聞いたことの無い英語を口にすることは危険です。


一方で、パズルと違った英語の良い点もあります。
 ・事前に何度も練習(準備)ができること
 ・語彙(ピース)を頭の中で整理できるので、探す手間が省けること
 ・文(組合せ)を頭の中に記憶できるので、組み立てる手間を省けること
 ・1回目よりも2回目の方が、格段に素早く組立ができるようになること


英語を話すことは、極めて自由度の高いジグソーパズルです。
ある程度ルールを決めて臨まないと、ちょっとした絵すら作ることができません。
むやみにピース数の多いパズルに手を出すと、途中で諦めることが関の山です。