英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

自動翻訳機の難しさ

完璧な「自動通訳機」が開発されると、言語の勉強は必要無くなりそうです。

テクノロジーの進化は極めて速いので期待が高まります。
しかし、語学教師の立場から非常に難しいと言わざるを得ません。


書かれた文章ですら、完璧な翻訳は無理だと思います。
文章化された言葉は、思考を文や行間に含んでいます。
つまり、思考を理解できなければ、言語を置き換えることはできません。

同じことが、会話にも言えます。
会話で発された言葉には、正確な意味を含んでない場合があります。
話している本人も、何が言いたいかよくわからない言葉を発します。
一流の通訳者でも手に負えないという話はよくあります。
そもそも正解が存在しないのに、機械がそれを見つけることはできません。


「自動通訳機」のハードルは、少なくとも5つはありそうです。

 脳からダイレクトに思考を読み取る技術
 思考以外の情報を読み取る技術 
 思考や他の情報をを言語化する技術
 言語を翻訳する技術
 全てのプロセスを、リアルタイムで処理する技術


完璧な「自動通訳機」ができたとしたら、通訳者が不要になるだけでなく、
会話そのものが不要になっているはずです。