英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

英語の効果的な音読方法

英語学習での「音読」は、國弘正雄先生始め、多くの人が勧めています。
また学習者の多くも、「音読」を通して効率的に英語力を向上させています。

國弘正雄先生は、「只管朗読」という「ただひたすら音読を繰り返す」方法の
重要性を説いておられます。


スピーキング能力だけに関しても、音読の重要性は変わることはありません。
スピーキングにおける音読のメリットは数多くありますが、目的の一番目は、
「音読した内容を、実際に使えるようにすること」であると言えます。

実際のスピーキングの場面で、音読の成果を活かすための鍵は1つです。

 ・実際の状況を意識して音読をすること
 (実際の状況に近い状態で音読をすること)


これは、スポーツ、音楽演奏、プレゼンテーションなどとも共通することです。
そして、得てしてこれは「身体で覚える」というふうに言われます。
「只管朗読」の目的が、文字の暗記ではないこともこれが理由だと思います。


音読を通して、「英語を身体で覚える」ことの基本は耳、口、目(文字)です。

  (1)耳・・・自分の音読した声を耳で聞く
  (2)口・・・音読で口を実践同様に動かす
  (3)目(文字)・・・文を読み、目に焼き付ける

しかし、これらはあえて意識をする必要はありません。
本当に意識をする必要があるのは、目(イメージ)と感情です。

  (4)目(イメージ)・・・実際に英語を話す状況をイメージする
  (5)感情・・・実際に英語を話す時の気持ち(思考)になりきる



(4)の音読でイメージをするためには、少し仕掛けが必要になります。
 ・目をつむり、頭の中でイメージを作り出す(思い出す)
 ・実際の人間に、聞き役になってもらう
 ・動画、写真、絵、マンガ、人形などでイメージを補完する
 
(5)の感情を込めて音読をするためにも、いくつかポイントがあります。
 ・書き手や話し手になりきり、感情移入する
 ・意味、文法、内容が理解でき、納得できる文章を選ぶ
 ・嘘やリアリティのない文章は避ける


音読は何度も繰り返すことで、効果を発揮します。
音読の効果が無い場合は、リアリティの欠如した音読の可能性があります。
音読のための音読になっては、効果が薄くなります。


英語を使えるようになりたいのであれば、常に使う時を意識して音読することが、
最も確実で効果的な方法です。