英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

日本人は英語ができない?

「日本人は英語ができない」これは日本人の永遠のテーマです。
しかし、「できない」と言われているのは、どんな英語でしょうか?
英語には、読む、書く、聞く、話すの4技能があります。
そして、英語力をレベル分けするだけでも、5段階くらいあります。

  (1)ネイティブレベル
  (2)国際会議レベル
  (3)ビジネスレベル
  (4)日常生活レベル
  (5)旅行レベル

いろいろなレベルの人が、いろいろな意見を言います。
中には良いアドバイスもありますが、あまり役に立たないものもあります。


(1)ネイティブレベルで4技能を扱える人はほとんどいません。この人から見れば、他の人は「英語ができない」人たちばかりです。この人たちの「日本人は英語ができない」発言は無視して構いません。逆に、耳を貸してしまうと、ゴールの無い迷路にはまります。


(2)国際会議レベルの4技能を身につけている人も極めて少数です。到達することが不可能ではありませんが、あまり現実的ではありません。このレベルの人たちにとって、他の99%以上の日本人は「英語ができない」ことになります。なので、この人たちの言うこともあまり真剣に聞かない方が良いでしょう。


(3)ビジネスレベルで英語を扱える人は、海外との取引のある企業において、見つけることは難しくありません。それでも、4技能全てが満足に使いこなせるという人は多くはありません。自分の業務に必要な技能を必要は分だけ身につけていれば、仕事では十分だからです。そして、日本人ビジネスパーソンであれば、このレベルを目指すことが妥当です。
もし同じ職場(会社)の人に、「あなたの英語力は不十分」と言われたとしたら、それが本当の「英語ができない」ことを意味します。


(4)日常生活レベルの4技能は、一般的な日本人が憧れるレベルです。ここでネックとなるのが、聞く、話すです。この2つがネックになり、多くの日本人が「英語ができない」と、学校教育などに文句を言っている声をよく聞きます。しかし、ここは比較的簡単な部分でもあります。日常生活で必要な英語表現は限られます。それらを覚えて、慣れてしまうことです。もし学生のころ、英語をしっかり勉強していたのであれば、1週間ほど海外で生活すればなんとかなります。
「なぜ学校でそれを教えないのか?」という疑問もありますが、それは日本では必要ないからです。日本の日常は、日本語で営まれています。わざわざ、不自然に英語の日常会話を覚える必要はありません。さらに、日常会話は教室の中よりも、実際の場面で学ぶ方が身につきやすいという側面もあります。
もし、海外で1週間以上生活しても、買い物も外食もできないのであれば、それは学生時代に勉強を疎かにした結果に過ぎません。海外に行く前に、中学英語をしっかりと復習しておくだけでも、結果はかなり良くなるはずです。


(5)旅行レベルの話す能力が無いことを嘆く人も少なくありません。しかしこれは全くの勉強不足です。あるいは、勉強したことを完全に忘れてしまっているだけです。


関係の無い人に、「英語ができない」と言われても気にする必要ありません。
英語は「できる」「できない」で2つに分けられるものではありません。
必要な技能を、必要なレベルだけ使えれば、それが「英語ができる」状態です。