5.英語は本当に難しい
日本人に英語の完全習得は不可能です 英語は勉強した人ほど、英語の難しさを痛感しています。
・TOEIC990点や英検1級の人でも難しい。
・長期間の留学や海外駐在しても難しい。
・予備校のカリスマ講師でも難しい。
・超一流の通訳者でも難しい。
私たちが普段使っている日本語に置き換えて考えてみてください。
「どうしたら外国人が、日本人のような日本語を使えるようになりますか?」という質問されたとします。
「それは無理だから、適当なレベルを目指しした方がいいですよ。」と答えることが一番親切です。
日本人にとって、英語は100年以上戦ってきた難敵です。この戦いは、まだ今も続いており、連敗状態は続いています。それほどに英語が難しいというのは否定しようがありません。この状況は、第二次大戦で、アメリカ主体の連合国に挑んだ日本の姿と重なります。資源の乏しい日本が圧倒的な戦力をもつアメリカに、勝ち目のほとんどない戦いを挑み、そしてボロボロに敗れました。最後は完膚なきまでに叩きのめられましたが、開戦当初は、勝利していた局面もありました。そこには「戦略」がありました。また限られた戦力を有効に使っていました。日本の得意とする分野で戦っていました。連合艦隊の総司令官、山本五十六は、開戦前にこう言いました。
「初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。」
国力に差があり過ぎるため、アメリカに完全に勝利するなんてことは最初から考えていなかったようです。短期決戦に持ち込み、局地的に勝利したうえで、できる早く和平交渉を結ぶ青写真を描いていました。(結局それが叶わず、戦争は長期化してゆきましたが・・・)
奇しくも、英語は第二次大戦で戦った米国と英国の言葉です。
圧倒的に強大な英語の攻略法は、第2次世界大戦でアメリカに敗れた日本軍の失敗から学べます。
<英語に勝つためのポイント>
・適度な勝利条件⇒ネイティブになろうとせず、妥当な目標を持つ。
・戦略(選択と集中)⇒4技能や語彙で、「必要」と「不要」を選別する。
・繰り返し訓練⇒選択したことにだけ集中して、繰り返し訓練する。
・強いところで戦う⇒自分の得意なこと、好きなことを英語で習得する。
・短期決戦⇒3ヶ月~半年、長くとも1年で英語学習を終わらせる。