20.英語の「得意分野」をつくること
英語の「得意分野」をつくり、時間と労力を一分野に集中して得意分野にします
「仕事の話は英語で出来るけども、それ以外の話になるとさっぱり・・・」
というような声は、海外経験のあるビジネスマンからよく聞きます。本人にとっては悩みですが、英語が全く話せない人にとっては、「仕事のことを英語で話せるなんてすごい。」と思うはずです。ここに英会話を身につけるために重要な手掛かりがあります。
「仕事のことだけしか話せるようにならなかった」というのは、
「仕事のことだったから話せるようになった」ことの裏返しです。
仕事のことについて英語が話せるようになる理由は3つあります。
①仕事のことなら、日本語で何時間でも話すことができます。
②仕事に関連する英単語や表現は、必要なので調べます。
③仕事なので、覚えた英単語や表現を使う機会があります。
これだけ環境が整っていれば、話せるようになるのは自然です。これと同じ環境をつくることができれば、仕事以外の話も英語でできるようになります。
つまり、仕事のような「得意分野」をつくることが、英語を話せるようになるための近道です。一つの分野でも話せないのに、手を広げてしまうからいつまでも話せません。まずは一つ自分の「得意分野」をつくることです。
【図表17】得意分野をもつイメージ
<「得意分野」を選択する際の条件>
(1)日本語でペラペラ話ができる分野 ⇒ 日本語でも話せないのに英語は無理です。
(2)興味がある分野 ⇒ 覚えやすく、またモチベーションが続きます。
(3)使う機会が多い分野 ⇒ 繰り返し練習でき、また実際に役に立ちます。
旅行でも野球でも政治でも、条件にあてはまる分野であれば何でも構いません。分野を選択し、勉強時間を集中させます。集中的に覚えた英単語や表現は、トレーニングすると繋がり始めます。これが、英語が話せるということです。
<「得意分野」を生むトレーニング法>
(1)リスニングやリーディングのインプット教材を、「得意分野」から選ぶ・
(2)単語や表現は、「得意分野」に関連したものを覚える。
(3)日記、スピーチ、SNSなどで、「得意分野」に関してアウトプットをする。