おばあちゃんに、わかる英語で話しなさい
英会話の初心者に、繰り返してきた言葉があります。
「おばあちゃんに、わかる英語で話しなさい」
これは、英語を勉強している老人のことではありません。
「普通の老人と日本語で会話をする時のように、英語を話すべき」
という意味です。
私たちが老人と話すときは、たいてい下のようなことに注意しています。
(1)大きな声で ⇒ お年寄りは耳が遠いから
(2)ゆっくり ⇒ お年寄りはスピードに弱いから
(3)短くシンプルに ⇒ お年寄りは理解力が弱いから
(4)普通の言葉で ⇒ お年寄りは若者言葉や難しい言葉は知らないから
(5)主語をはっきり ⇒ お年寄りは主語を省略すると勘違いするから
(6)身ぶり手ぶり ⇒ お年寄りは耳だけでは理解が難しいから
(7)自信をもって ⇒ お年寄りはふと聞き流してしまうから
小学生の子どもを相手に話す時も、ほぼ同じことが言えます。
そして、これが日本人が英語を話すときに注意する点です。
英語を上手に話す人は、自然と、このような話し方をしています。
小学校の先生や、普段から老人や子供を相手にしている人たちは有利です。
逆に、カチッとしたビジネスマンのような人は少し苦労するかもしれません。
ただし、一度コツをつかめばそれほど難しくはありません。
意識をするかしないかだけの問題です。
英語の会話がなかなか上手くいかない時は、思い出してください。
「この英語は、おばあちゃんにわかるだろうか?」