スピーキングでは和英辞典を使ってはいけない理由
英語を話せるようになりたければ和英辞典で英語の表現を調べてはいけません。和英辞典で調べないとわからないレベルの表現は、話せるようになるまでにかなりの時間が必要になるからです。
そもそも和英辞典を調べるときは2パターンあります。「知っている英語表現が思い出せないとき」かあるいは「初めから英語表現を知らないとき」です。前者であればそれほど問題はありませんが、後者の場合は大問題です。知らない英語表現をいくら調べてもそれが使えるようになることはないからです。
その理由は、英語表現を使えるまでに長い道のりがあるからです。英語表現が使えるようになるまでを4つのステップに分けると次のようになります。
①知らない
②見たことがある
③知っている
④使える
和英辞典で調べた英語表現は「①知らない」状態にあたります。調べた瞬間に「③見たことがある」と状態に変わりますが、そこから「④使える」までの間にはまだ③という大きな壁があります。英語を話すことに苦労している人は分かると思いますが「③知っている」から「④使える」の壁はものすごく巨大です。ここでほとんどの英語表現は脱落して使えるようにならないくらいです。それなのにさっき調べたばかりの「②知っている」状態の表現を簡単に使えるようになると思うのは著しい勘違いです。
それではどうしたら英語を話せるようになるかというのは先に書いたとおりです。すでに「③知っている」表現を繰り返し練習したりノートに書いたりすることで「④使える」表現に格上げするしかありません。