英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

小学生相手にもわかるように英語を話すこと

TOEICで900点くらい取れる人であってもネイティブからするとせいぜい小学生のレベルです。そのためスピーキングでも小学生レベルの言語力で表現できるように工夫しなければ英語を話すことはできません。たとえば長く難しいことをそのまま言おうとするのではなく短くシンプルな言い方にすると英語を話しやすくなります。

 

「小学生レベルの言語力」で表現するといってもどれくらいかイメージできない人は、日本語で小学生を相手に話すレベルだと思ってください。日本語でも小学生相手に長い文や難しい表現は使わないはずです。それでも伝えたい内容が難しい時は、日本語を短くシンプルな表現にするはずです。

 

「小学生レベルの言語力」では言いたいを伝えられないと考える人は池上彰さんを想像して下さい。彼は誰にでもわかりやすい言葉で難しいことを説明しています。ちなみに彼のわかりやすい話し方はNHKの子供向けのニュース番組を担当していたときに磨かれたものです。限られた語彙や表現であっても難しいニュースをわかりやすく説明することは可能です。

 

子どもが親の都合などで海外に行くと比較的早く英語を話せるようになるというのは彼らがそもそも「小学生レベルの思考力」だからです。小学生レベルの思考であれば小学生レベルの英語力でも十分に表現できます。

 

大人でもそれをうまく変えるタイプの人がいます。それは普段小学生を相手にしている小学校の先生などです。私の生徒に教員志望の学生がいました。彼女は小学生に対していわかりやすく説明することを心がけていることもあり、英語を話すときも意識せずにそれができていました。またこの点についてはスティーブ・ソレイシィ先生も同様のことを仰っています。

 

ほとんどの人にとって英語をネイティブの大人のように話すことは困難です。せいぜいネイティブの子どもの語彙や表現で話すしかありません。それでも工夫すれば十分に言いたいことを伝えることはできます。このことを常に意識してスピーキングの練習に取り組めば英語を話せるようになることはそれほど難しくなくなります。