英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

グローバル企業の英語ルールの必要性

グローバル企業は英語を実質的な公用語として使っています。しかし公用語となっているにもかかわらず特に使い方のルールがあるわけではありません。ルールがないため使われる英語はバラバラな状態です。英語のネイティブの間だけでも使う英語がバラバラなところ、そこに非ネイティブも入ってくるためまさに千差万別の英語が飛び交います。コミュニケーションの土台となる英語がこれほどバラバラだと、スムーズなコミュニケーションができるはずありません。これらのバラツキをなくすにも企業内の「英語ルール」を作る必要があると思います。

 

企業の英語ルールがないために生じる問題はいたるところにありますが、英語のレベルに着目すると大きく3つあります。

 

①1つ目はネイティブのレベルが高すぎて、他の国の人たちとのコミュニケーションが成立しないことです。ネイティブだから英語力に問題はありませんが、周りのレベルが低すぎるために相手に通じないということがあります。彼らは自分たちの英語がスタンダードだと思っているため、相手のレベルに合わせるようなことがなかなかできません。

 

②2つ目は非ネイティブの使う英語にばらつきがあり、非ネイティブ同士での英語のコミュニケーションが阻害されることです。非ネイティブ同士なので英語のレベルはそれほど違いはありませんが、使う単語や文法などにどうしてもそれぞれの母国語の癖が現れてしまいます。

 

③3つ目は英語のできない非ネイティブがどこまで英語力を身につけたらよいかわからないことです。本来であれば非ネイティブとして英語が使えるレベルで十分なのですが、非ネイティブとしてのスタンダードな英語はありません。そのためとりあえずネイティブ英語を勉強するしかありません。

 

これらの問題点は英語のルールを作ることによってある程度解決できます。会議、電話、メール、文書などさまざまな場面における英語のコミュニケーションが少しずつでも円滑になれば、企業全体としてみると非常に大きな効果を生むはずです。