英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

「発音」「語彙」「文法」の中では「文法」の使いこなし方がスピーキングの鍵となる

英語のスピーキングを「発音」「語彙」「文法」の3つの要素に分けたとき、話せるかどうかは「文法」のを使い方で判断できます。たとえ「発音」が下手でも、たとえ「語彙」が少なくても基本的な「文法」が使いこなせていたらその人は話せる人です。海外で会う非英語圏の外国人はだいたいこのパターンです。

 

まず「発音」ですが日本人の多くは勘違いをしています。多くの人が「発音が良いこと」と「英語を話せること」を一緒だと考えています。しかし二つのことにはほとんど関係がありません。例えば英語を使って仕事をしている日本人のビジネスパーソンの多くは発音がかなり下手です。また非ネイティブで英語が上手といわれるインド人やシンガポール人の発音はかなり微妙ながらも非常に流暢に英語を使いこなしています。

 

次に「語彙」に関しても日本人の大半が勘違いしています。ほとんどの日本人は「語彙が多いこと」と「英語を話せること」が比例すると考えています。しかし実際は基本語彙(頻出語彙の上位2000語レベル)を知ってさえすれば英語を話すことは十分可能で、逆に上級の語彙(同5000語レベル)を知っていても使えなければ英語は話せません。

 

最後に「文法」です。これは逆説的な説明になりますが、もし「発音」と「語彙」が完璧な人がいたとします。その人の英語の語順、時制、助動詞の使い方がぐちゃぐちゃだとしたらその人は英語を話せる人だと思われるでしょうか。おそらくカタコトのブロークンイングリッシュ(Broken English)しか話せない人と見なされてしまうと思います。

 

このように「発音」や「語彙」に多少の難があっても、「文法」を正しく使いこなすことができさえすれば英語を話せる人だと思ってもらえます。そして実際にこれこそが英語を話せるようになるポイントといっても過言ではありません。

 

そのために必要なことは「文法」をみっちり勉強し直すことではありません。ただすでに知っている「文法」を使いこなせるようになるまで練習することだけです。特に上に述べた語順、時制、助動詞などが重要です。これらが意識せずに口から出てくるようになるまで繰り返し練習することができれば、もう英語を話せている状態となっていると言っても間違いではありません。