英語を話せるようになる戦略

日本人のための英語の学習方法と話し方ブログ

なぜ英語が読めるのか?

日本人の中には英語を読むことのできる人は比較的多くいます。

それでは、「なぜ英語が読めるようになったのか?」

これを考えることが、

非常に厄介な、「なぜ英語が話せるようにならないのか?」

という問題を解くヒントになると思います。


まず、「読めるようになること」を分解してみます。

 (1)読めないと困る(受験、仕事)

 (2)受験やTOEICなどの目標が明確にある。

 (3)達成度(点数)が簡単にチェックできる。

 (4)参考書が豊富。(トレーニングが簡単)

 (5)読むことを教えられる先生が多い。



次に、これを「話せるようになること」にあてはめてみます。

 
(1)話せなくても困らない。

 (2)受験やTOEICなどの目標がない場合が多い。

 (3)達成度(点数)のチェックが難しい。 ⇒会話テストが少ない。

 (4)参考書は豊富。 ⇒会話は参考書だけでトレーニングできない。

 (5)話すことを教えられる先生が少ない。 ⇒日本人にはほとんどいない。



つまり、日本は話せるようになる環境ではない、と言いきれます。

これは偉い人も考えているようで、いろいろと対策を検討中のようです。

TOEFLEを大学試験に使うことや、ネイティブの講師数を増やすことが、

その対策の柱になりそうですが、ここにも大きな問題があります。

・TOEFLEは難し過ぎること(日本人にとって)
・ネイティブは英語講師に適さないこと(日本人にとって)

恐らくこのことに日本人が気付くのは10年後あるいは20年後のこと

になると思います。

そのころまでに、話すことを教えられる日本人講師が増えていれば

まだ救いはありそうです。

ただそれよりも、「携帯型同時通訳器」が開発されているかもしれませんが。